サン・アンドレアス号の脱出

Hayakawa novels

アリステア・マクリ-ン / 後藤安彦

1986年10月31日

早川書房

1,650円(税込)

小説・エッセイ

フォッケ-ウルフ・コンドルが雲をつき破って機影を現し、〈サン・アンドレアス〉の船尾に向かって直進してきた。攻撃されるはずのない連合運病院船-だが、さらに四機のハインケルが襲来するに及んで、事態は悪夢の様相を呈してきた。船楼が爆撃され、甲板士官は次々と倒れていく。攻撃が終わった後、〈サン・アンドレアス〉の命運を握ったのは、歴戦の水夫長マッキノンだった。重傷の船長以下、乗組員、医師、看護婦、病人らをのせた船は満身創痍。ゆくての北の海には、ドイツ軍Uボートや空軍機が待ち構えている。なんとしてもこの苦境を脱し、故国イギリスへ帰りつかねばならない。しかし、船内にはドイツ側のスパイが潜み、次々と邪悪なサボタージュを仕掛けては、マッキノンの前に立ちはだかる。病院船〈サン・アンドレアス〉を狙う者は誰か?そして一体なぜ…?巨匠アリステア・マクリーンが、久々に戦火の海で闘う男たちを描きあげる、海洋冒険小説!

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