死せる花嫁への愛

死体と暮らしたある医師の真実

ベン・ハリスン / 延原泰子

1998年3月31日

早川書房

2,420円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

1930年代のフロリダ、キー・ウェスト島。この地でレントゲン医師として働くドイツ人医師コーゼルは、病院で出会ったキューバ人女性エレナと恋におちた。しかし婚約した直後、エレナは肺結核で死んでしまう。生命の復活を信じるコーゼルは、エレナの死体を墓から掘り出し、自ら建てた大霊廟に運び込んだ。最新の医学療法を駆使して「治療」を続けるコーゼル。ミイラ化してゆく肉体に蜜蝋や絹布で肉付けし、その上に化粧を施しながら寝食をともにする二人の「愛の生活」は、不審に思ったエレナの肉親が警察に通報するまで、7年間続く。シンガー・ソングライターである著者は、事件の概要を知り、強く心惹かれた。それをもとに歌を作り、さらにミュージカルを上演した。それでもなお事件への関心は衰えず、豊富な材料を手がかりに、事件のすべてを再現する試みに着手する。全米を揺るがした異常な愛の真実を詳細に描く心理ノンフィクション。

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