
日本錯乱
御堂地章
2002年12月31日
早川書房
1,870円(税込)
小説・エッセイ
全国新聞編集局次長・荒川武彦が愛人の中山真理子内科医から日本に狂牛病感染患者が発生したとの驚愕の知らせを聞いた2003年3月の同じ夜、アメリカがついに四軍をもってイラク攻撃を開始、英と日本が参戦したとのニュースが入った。米大統領は「アラブ・テロ組織の脅しにも屈せず、自衛隊による後方支援を決意した日本に感謝」の演説を行なった。その直後、米東海岸で駐米日本公使の溺死体が発見される。米政府筋は、アルカイダの犯行の可能性が高いと発表。ところが、公使死亡事件に関して、全国新聞に「大塩平八郎遺族」を名乗る犯行声明が届き、ついで福岡、東京、山形で要職にある者の凶悪な殺人事件が相次ぎ、同様の犯行声明が出される。日本を吹き荒れる連続殺人事件に犯行声明を出す「大塩平八郎遺族」とは何者か?アラブ・テロ組織は日本に上陸したのか?対イラク戦で予想外の抵抗に遭い、なかなかイラク大統領を暗殺できない米政府は、ついに核爆弾の使用に踏み切るのか?抜本的な構造改革を旗印に華々しく登場した内閣が、大企業優先の経済政策の失敗で国民生活を追いつめ、反動的性格を強めるなか、勃発した「米イラク攻撃」と「狂牛病患者発生」の二大事件。大胆なシミュレーションで日本の錯乱ぶりを抉り出す会心作。
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