わたしを離さないで
カズオ・イシグロ / 土屋政雄
2006年4月30日
早川書房
1,980円(税込)
小説・エッセイ
自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命に…。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていくー英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』に比肩すると評されたイシグロ文学の最高到達点。アレックス賞受賞作。
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(無題)
平成の名著第2位に選ばれた作品。少し期待していただけに、意外とあっさりした内容で拍子抜けした。 臓器提供のために生まれたクローン人間。 彼らはヘールシャムという施設で育てられる。 自らの出生を知らず、どうして授業は美術など、創作関連の授業が多いのか、なぜみんなヘールシャム出身というと恐怖と顔をするのか、など謎を多く抱えたまま彼らの使命間近になってその意味を知る。 2005年にかかれたとあるから、まだクローン人間が珍しかった時代だからこんなに絶賛されたのかな、と感じた。 クローン人間ではないけど、臓器提供のために育てられた人間の話は星新一の生活維持省で読んだからそんな斬新に感じなかった。 でも、感情が豊かに表現されててよかった。 p.27に書いてある、わざと下手な絵を描くのは本当の下手さを隠すため。 何かやろうとしても周りからは忍笑いと嘲りが起こる、 p.257やりたいことはいずれできると思ってきたが、それは間違いで、すぐにも行動を起こさないと、機会は永遠に失われるかもしれない というところが印象に残った。
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