乱鴉の饗宴(上)

氷と炎の歌

ジョージ・R.R.マーティン / 酒井昭伸

2008年7月31日

早川書房

3,080円(税込)

小説・エッセイ

ロバート一世の死後、七王国全土で繰り広げられてきた“五王の戦い”は、新たな局面を迎えていた。破竹の進撃を続けていたスターク家の狼王ロブが、フレイ家の卑劣な裏切りに斃れ、「鉄の玉座」とその後ろ盾のラニスター家が優位に立ったのである。覇権を盤石なものにすべく、ラニスター家が打った次ぎなる手は、婚姻を通じて南部の大家タイレル家を取り込むことだった。だが、少年王ジョフリーは結婚披露宴の席上で毒殺されてしまう。その責めを、みずからの姉、王母サーセイ太后に負わされた「小鬼」ことティリオンは、兄ジェイミーの情けを受け、密かに脱出するが、その際、「王の手」である父タイウィン公を殺害してゆくのだった…。盤石に思えたラニスター家の体制にも翳が差し始めた。その機に乗じて鉄の玉座を狙う各地の諸公が跋扈する。七王国は新たなる戦嵐の時代を迎えつつあったー世界20カ国以上で愛され、ローカス賞を三度受賞した至高の異世界戦史、待望の最新刊。

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