ブラッディ・カンザス

Hayakawa novels

サラ・パレツキー / 山本やよい

2009年1月31日

早川書房

2,530円(税込)

小説・エッセイ

人生というのは作物の収穫みたいなものだ。毎年、同じところー同じ種、肥料、土壌ーから出発するのに、結果は毎年ちがってくる。グルリエ、フリーマントル、シャーペンの三家族がカンザスのコー・ヴァレーにやってきたのは、1855年のことだった。それ以来、三つの一族は隣人として生活してきた。ある時は奴隷解放に抗う者たちの襲撃を受け、またある時は疫病や旱魃といった大自然の猛威にさらされながらも、大地とともに、愛憎を紡ぎながら。歳月が過ぎ、フリーマントル家の屋敷は当主を失って無人になった。シャーペン、グルリエの両家は信教をめぐって対立を続ける。そして、激動の現代において、農場を営む人々といえども、世界と無縁ではいられない。親子の断絶、男女平等、イラク戦争、マスコミ、インターネット…フリーマントル屋敷にニューヨークから新しい住人が引っ越してきたことをきっかけに、人々の生活に巨大な波紋が起きてゆく…。V・I・ウォーショースキー・シリーズの著者が自らの故郷を舞台に、現代社会でのさまざまな問題を織りこみ、大地に生きようとする人々を重厚かつ華麗に描く野心作。

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