マイクロワールド 上
マイクル・クライトン / リチャード・プレストン / 酒井 昭伸
2012年4月20日
早川書房
1,870円(税込)
小説・エッセイ
ピーター・ジャンセンは生物学を専攻する大学院生。マサチューセッツ州ケンブリッジの大学で、仲間の六人の院生と共に先端研究にいそしんでいた。そんな七人の科学者が、新薬開発を行なうベンチャー企業Nanigenマイクロテクノロジーズにリクルートされる。ハワイの謎めいた研究所に招かれたピーターたちは、そこでハイテクを駆使した革新的な装置“テンソル・ジェネレーター”の存在を知るが…。やがてNanigenが関わる犯罪を知ったピーターら七人は、“テンソル・ジェネレーター”によって身体を百分の一サイズに縮められ、ハワイの密林に放り込まれてしまう。四十八時間以内にもとの大きさに戻らないと副作用から死を招くらしい。牙をむく獰猛な大自然を前に、若き科学者たちは専門知識のみを武器にジャングルから決死の脱出を図るー。クライトンの死後パソコンから発見された未完の遺稿を、練達のサイエンス・ライターが書き継いだ、巨匠の真骨頂を示す最後の傑作スリラー。
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(無題)
体が縮小しても身体や精神の機能は元のままのようだから,体の構成原子の数も変わっていない,つまり体重が元と同じとすると,体が小さくなった分密度が数十倍になっていることになる.筋肉や骨は鋼鉄以上に強くなっている.巨大な蟻にかまれたくらいでは傷も付かないだろう.とするとストーリーもおかしいことになる.疑問点を考え出せばきりがないからそんなことは忘れることにしよう.
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