ストロベリー・ボーイ
ストロベリー・ロードpart 2
石川好
1990年5月31日
文藝春秋
1,388円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
1960年代末、カリフォルニアのイチゴ農場。“ユーは、ハァー、オーライか”壊れた奇妙な日本語をわめきちらす愛すべき日系人。メキシコからの密入国者。得体の知れない東南アジア人。アメリカという言葉は夢と希望とそして幻滅の代名詞。多感な季節をむかえたわれらがストロベリー・ボーイは、旅先のニューヨークで白人の大地に求愛され途方に暮れる。この時代、アメリカは病んでいた。キング牧師につづきロバート・ケネディも兇弾に倒れ、一方では性革命の嵐が吹きあれていた。
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