無人暗殺機 ドローンの誕生

リチャード・ウィッテル / 赤根 洋子 / 佐藤 優

2015年2月21日

文藝春秋

2,200円(税込)

科学・技術

卑劣な殺人マシンか、素晴らしき兵器か? 無人偵察機からテロリストを殺害するまで進化した無人攻撃機。誰が何のためにここまで開発したのかを追及したノンフィクション大作。 プロローグ 無人暗殺機の創世記 第一章 天才エンジニアが夢見た無人機 模型好き少年の飛翔 ユダヤ人の航空技師カレム。第四次中東戦争で苦戦した祖国のためにと考えた「無人機」。その実現のためにアメリカに移住し起業・開発に乗り出す 第二章 無人機に革命をもたらした男 ブルー兄弟はGPSに目覚めた エール大学出身の冒険野郎は自分で飛行機も操縦。キューバでカストロ政権に拘束されたこともあった。やがてレーガン支持者となり、無人機「プレデター」を考案する 第三章 麦わら帽子は必ず冬に買え 投資の黄金律で揺れた武器市場 無人機「アンバー」を開発したカレムの前に、ブルー兄弟が現れ、彼の全資産・知的財産・技術を買収。だが、当時無人機の市場はゼロに近い状態だった‥‥ 第四章 ボスニア紛争で脚光 消えかけた「プレデター」の再生 ソ連崩壊、冷戦終焉で国防費削減の時、ボスニア紛争で突如甦ったローテク撮影用の無人機への関心。CIAとパウエルが「未来の兵器」獲得に動き出した 第五章 陸・海・空軍が三つ巴で争奪 進化する無人機に疑念なし ボスニアでの実戦配備・偵察飛行の実績により、もはや玩具ではないことが証明された無人機の効用。それに気付いた米軍内部は色めき立った。 第六章 殺傷兵器としての産声 ワイルド・プレデターの誕生 007に登場する機関銃付き自動車も顔負けの秘密兵器として無人機に注目した「ビッグサファリ」。「異常な愛情」と「オタク精神」で改良に乗り出す 第七章 リモコン式殺人マシン 「見る」から「撃つ」への転換 潜伏するテロリストの監視だけでなく攻撃にも使用可能となりうる無人機。これを駆使すれば巡航ミサイルより安価で民間人の被害も減らせるはずだった‥‥ 第八章 アフガン上空を飛べるか ヘルファイアの雨が降る 無人機武装化へのステップは法律的にも技術的にも文化的にも大きな障害があった。武装化のための改造を禁じられたビッグサファリは苦肉の策に出る…… 第九章 点滅しつづける赤ランプ ドイツからは操縦できない 9・11の直前、スイカを使ったミサイル発射実験も成功。あとはテロリストに向けるだけ。だが、ドイツ駐留米軍地位協定に違反するというクレームが提起された。 第十章 ならば地球の裏側から撃て CIAは準備万端 ラングレー(CIA本部)から操縦すれば、ノープロブレム。だが、暗殺ミサイル発射の引き金を引くのは、軍人かCIA職員か、それが問題になった‥‥ 第十一章 殺せる位置にて待機せよ 9・11テロ

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