
西洋菓子店プティ・フール
千早 茜
2016年2月12日
文藝春秋
1,485円(税込)
小説・エッセイ
女を昂奮させない菓子は菓子じゃない スイーツは誰かの心を不意につかんで新しい場所へと羽ばたかせるスイッチ。下町の洋菓子店を舞台に繰り広げられる鮮烈な六つの物語。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(19)
starstarstarstar
読みたい
7
未読
5
読書中
3
既読
89
未指定
48
登録しました。
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X

LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください




Readeeユーザー
(無題)
プティ・フール。それは、昭和感漂う町のケーキ屋さん。亜樹は、プティ・フールの店主の孫であり、フランス人シェフのいるパティスリーを辞め、プティ・フールで働いている。 亜樹の高校生時代の同級生珠香、婚約者の祐介、パティスリーの後輩澄孝、ネイリストのミナ、皆それぞれに仕事と恋を抱え生きていく。 ひとりひとり、悪人もいなければものすごくかっこいい人もいないし、恋が華麗に実ることもないのだけれど、地に足をつけてきちんと生活を送っている登場人物たちに気がつくと感情移入してしまう、そんな物語だった。 ストレスをスイーツを食べて吐くことで解消している美佐江がじいちゃん(亜樹の祖父)に言われる p.124 「嗜好品ってのは、はけ口の対象になりやすい。けれどね、どんな食べ物も口にする人の幸せを願って作られているんです。だから、楽しく味わってやって欲しい」 がぐっときた。はけ口の対象、ね。これは娯楽すべてに言えるんだろうなあ。 「かわいいもの」を追求するミナの言葉も響く。 p.166 ほんとうはわかっている。服やネイルやスイーツにお金をかけることを無駄だと思う人はいる。そういう人たちからは逃げられても、自分の年齢にはいつか捕まってしまう。女の子でいられる時間はもうわずかしかない。好きなものをふわふわと追っかけてばかりはいられない。ファッションにかけたお金や時間を後悔する日がくるのかもしれない。 でも、そんな「なくてもいいもの」にあたしは今まで生かされてきた。それがあたしを強くしてくれた。スミが好きな女の人みたいにはなれないけれど、あたしにはあたしだけの世界があって、そのおかげで今こうして立っている。自分を卑下しても、自分が好きになったものを否定しちゃダメだ。
全部を表示
いいね0件