奥様はクレイジーフルーツ

柚木 麻子

2016年5月14日

文藝春秋

1,430円(税込)

小説・エッセイ

夫と安寧な結婚生活を送りながらも、セックスレスに悩む初美。同級生と浮気未満のキスをして、義弟に良からぬ妄想をし、果ては乳房を触診する女医にまでムラムラする始末。この幸せを守るためには、性欲のはけ口が別に必要…なのか!?柚木がたわわに実る、果汁滴る12房の連なる物語。

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2.5 2018年08月26日

かつて宇能鴻一郎という官能小説家がいた。女言葉と女性目線で女の官能を描いていた。男の妄想が生み出した女の官能であったが故に男どもは大いに興奮を覚えたものだった。 本書は女流作家が女の性欲を描いている。主人公の初美は30歳。5歳年上で女性誌の編集者である夫・啓介と結婚して3年目。歩くときは手をつなぎ、ハグやキスも欠かさない仲の良さだが、夫はなかなか“その気”になってくれず、セックスレスの記録を伸ばし続けるのだった。女の性欲を赤裸々に描き、そのタッチがコミカルなところが先の宇能鴻一郎に似通っているように感じて、紹介した次第だ。 啓介は淡白。それに対して初美は性欲を持て余している夫婦。こんな設定のもとで、初美のアバンチュールやら妄想やらが綴られて行く。ま、笑い話程度に流せばなんて事ない話である。しかし、一言言わなくては済まないのが昭和のオヤジである。どんな御託を述べたいの?そりゃもちろん性欲ついてだよ。 巷間言われる三大欲望。食欲、睡眠欲、性欲である。前二つは生存のために必須である。では、性欲はどうか。こちらは種の保存のためには必須かな。だけど、人間のセックスは避妊したり、閉経後にもするしなぁ。生理的欲望以外にも何かありそうなのが、性欲である。そう言えば、男の性欲は射精に向かって一直線。その意味では生理的欲求に近いものがある。ところが女はそこに何か精神性が加味されているような気がする。 それにしても、初美は持て余す性欲を何故夫以外の男で満たそうとしないのだろう。また、啓介は何故指や口を使って愛する妻に満足を与えようとしないのだろうか。

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