祐介
尾崎 世界観
2016年6月29日
文藝春秋
1,320円(税込)
小説・エッセイ
「俺は、俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」 スーパーでアルバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びる夢を見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。 どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は……。 人気ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観による、「祐介」が「世界観」になるまでを描いた渾身の初小説。 たったひとりのあなたを救う物語。 著者プロフィール・尾崎世界観(おざき・せかいかん) 一九八四年、東京生まれ。二〇〇一年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。一二年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放っている。
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文章は好きだし純文学としての完成度は高いのかなと思う(知識が足りなくてよくわからないけど)。 序盤クズっぽい描写がいいなーと思っていたけど暴力と性欲、自暴自棄が過ぎてだんだん嫌気が差してきてしまったな。 夢を諦めて、でも夢に縋り付いていて、バンドメンバーにも見放さるようなボロボロの男、、うーん、ここまで救いがなく本人もどうしようもないところまで行きついていて擁護しようがないと読んでいて不快な方面に感情が振れてしまう。共感できなくてもいいし純文学なんてなおさらそういうものだと思うけどなんだろな、もやもやする。 あとこれ私小説?らしいけどどこまでオーバーラップしてるんだろ。 由依と話して、尾崎世界観は品がないよね、という結論に至った。暴力とエロは純文の要素として要るとは思うんだけどやりすぎだしそこに寄りかかりすぎなんだよな……
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尾崎世界観の中身を垣間見ることができる。
今をときめくバンド"クリープハイプ"俺はずっと追っかけてきた。周りに「俺昔からこのバンド知ってたよ」って胸を張って言えるくらい…。 何かのインタビューやら、MCやらで知っていた話もあるけど、その裏側やその時の気持ちはここで初めて知った。 相変わらず素晴らしい感性で素晴らしい言葉を使っている。 それは小説だろうがクリープハイプの曲だろうが変わらない。 ここまで(少しフィクションも入っているらしい)自分を切り開いてヒラメのごとく他人に曝け出せることは実は勇気がいることで、他人の目を気にするあまり尖り散らす気持ちも分からなくないし、当時の曲からその気持ちが痛いほど伝わってきた。この本を読むと少しだけ自分を曝け出す大切さや勇気をもらえる。
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高校生から見た祐介
尾崎祐介は尾崎世界観よりもやばくて安心しました。
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