壁の男
貫井 徳郎
2016年10月28日
文藝春秋
1,650円(税込)
小説・エッセイ
ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。その、決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続けている寡黙な男、伊苅(いかり)に、ノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが…。寂れかけた地方の集落を舞台に、孤独な男の半生と隠された真実が、抑制された硬質な語り口で、伏せたカードをめくるように明らかにされていく。ラストには、言いようのない衝撃と感動が待ち受ける傑作長篇。
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rokuwaku
前に読んでた。途中で気付いて、それでもページを繰る手が止まらなかった。早く読み終わりすぎてもったいない。細かいひとつひとつのエピソードはあるっちゃあることでそこまで珍しいものではないが、その背景が説得力ありすぎ。
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