
日本のマラソンはなぜダメになったのか 日本記録を更新した7人の侍の声を聞け!
折山 淑美
2016年11月29日
文藝春秋
1,595円(税込)
小説・エッセイ / ホビー・スポーツ・美術
男子マラソンの日本記録が14年も更新されていないのをご存じだろうか。それでもなお、リオ五輪の男子マラソン中継は視聴率ナンバーワンだった。ちなみに女子マラソンは3位。日本人のマラソンへの興味は尽きることがない。かつて世界で名を轟かせていた宗茂、瀬古利彦、中山竹通、その後も日本記録を更新してきた児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成、この7人にインタビューし、当時の勝利の方程式、現在のマラソン界の問題点を語ってもらった。彼らの多くが口にしたのが、「練習量が少ない」ということだったが、あとがきのなかで現役の川内優輝が見ている“景色”もまた非常に興味深い。2020年東京五輪で再び表彰台に上るために必要なことが凝縮された1冊である。陸上関係者はことのほか、マラソンや駅伝が好きな方には心からおすすめしたい。7人が日本記録を出した当時の練習メニューも付いている。 ≪目次≫ ●宗茂 2020年東京で、表彰台に上がるために必要なこと。 ●瀬古利彦 24時間マラソンのことを考えなくてはいけない。 ●中山竹通 人と同じことをやっていては勝てない。 ●児玉泰介 成功と失敗を次のためにうまく利用することが大事。 ●犬伏孝行 「日本人トップ」ではなく優勝を狙え。 ●藤田敦史 東京五輪を目指す大学生が、社会人になる前に出来ること。 ●高岡寿成 チャンスは回ってくると思って、行かなければいけない。 あとがき 川内優輝が見たリオ五輪と三村仁司が見てきた男子マラソン
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