米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

マイケル・ファベイ / 赤根 洋子 / 徳地 秀士

2018年1月29日

文藝春秋

1,980円(税込)

人文・思想・社会

◆過激化する中国の海洋進出にどう立ち向かえばいいのか?◆ ・公海上空を飛行中の米軍機が中国機に体当たりされた ・海南島に不時着した同機の乗組員は中国軍により全員拘束 ・南シナ海で米軍艦と中国空母が一触即発の睨み合い ・米国主催の合同海軍演習に中国軍はスパイ船を連れて登場 ・中国は軍事力を背景に南シナ海の岩礁を次々と略奪 ・その周囲を埋め立て、滑走路付きの軍事施設を建設している 【目次】 ■序 章 米中が繰り広げる新たな戦争 現在、西太平洋で米中は戦争状態にある。東シナ海と南シナ海の覇権を米国から奪 うため、中国が武力を盾に「挑戦」を始めたのだ。現場では何万という米軍兵士が 命をかけて戦っている。本書では彼らの肉声から、その衝撃的な実態を描いていく。 ■第1章 中国空母〈遼寧〉に接近せよ 自国の空母から半径45キロ圏内を一方的に「航行禁止海域」に指定した中国。 この暴挙に対し、1隻の米軍艦が南シナ海に派遣された。「航行禁止海域を無視し、 中国空母に接近せよ」。そのミッションに、世界の「航行の自由」がかかっていた。 ■第2章 アメリカ一強時代の終わり 第2次大戦終結当時、米海軍は世界の大型軍艦の70%を保有していた。戦後の「海 の平和」は、米国のこの圧倒的な海軍力によって保たれていたのだ。しかし冷戦後、 米海軍の軍艦保有数は半分以下に縮小。その隙をついて、中国海軍は台頭してきた。 ■第3章 中国海軍の野望とトラウマ 市場経済への転換後、中国は海上交易路の保護を米国に頼っていた。だが95年の 「台湾海峡危機」を機に、関係は崩壊。旧ソ連製の不良品ばかりだった中国の軍艦 は、12年間で4倍に増大した軍事費を背景に、次々と最新型に置き換わっている。 ■第4章 海南島事件の衝撃 01年、南シナ海の公海上空にいた米軍機に、中国機が急接近。危険な挑発行為を 繰り返した末、遂には衝突に至った。制御を失った米軍機は海南島に不時着するも、 乗組員は中国軍によって拘束される事態に。だが、これは始まりにすぎなかった。 ■第5章 米軍艦見学ツアーへようこそ 相次ぐ中国の暴走に対し、オバマ政権は「米中両軍の交流」こそが解決の鍵だと考 えた。その一環として、訪米した中国軍人を米軍艦内に招待。船内を巡るツアーを 実施した。そこで中国海軍大将はこう言い放つ。「強力な船ではないようですね」 ■第6章 緊急停止! 公海上で〈遼寧〉と遭遇した米軍艦。「即刻この海域を出なさい」「ここは公海です」。 両国の無線のやり取りで、現場は一触即発の緊張感に包まれる。すると、1隻の 中国艦が米側へ急接近。それは衝突を望むように、米軍艦の目の前で停止した。 ■第7章 対中強硬派の逆襲 尖閣諸島を含

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