
花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ
吉永 南央
2018年2月8日
文藝春秋
1,760円(税込)
小説・エッセイ
北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を 営むおばあさん、お草さん。 彼女の周囲にあたたかく描かれる人間の営み、日常に ふと顔をのぞかせる闇が読むものをグイグイ引き込む大人気シリーズ第6弾。 秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。 これをきっかけに、初之輔と再会した草は、彼の苦しかった人生を元気づけるために、彼の短編を活版印刷による小本に仕立て贈ることにした。この本を作るために小さな印刷会社と関わり、個人データ流出事件に遭遇。行き詰まる印刷会社を助けることに。草の働きによって、印刷会社周辺の人々の記憶までもが明るく塗りかえられてゆく。 「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」--逃した機会、すれ違い、あきらめた思いーー長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。 お草さんの想いと行動が心に染みる珠玉の一冊。
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ひさだかおり
書店員@精文館書店中島新町店