グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪

小林 文乃

2018年3月8日

文藝春秋

1,870円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

1991年夏、10歳の私はモスクワにいた。帰国直後、ソビエト連邦崩壊。2016年、トランプ大統領誕生の当日、私はふたたびロシアに向かっていた。戦時中、ナチスドイツによって完全包囲され、100万人もの市民が餓死・凍死したロシア第二の都市・サンクトペテルブルクで誕生したある曲の軌跡を探るために。-ショスタコーヴィチ作曲『交響曲第七番』、またの名を『レニングラード』。ソ連邦崩壊後のロシアは変わったのか。そもそもロシア革命とは何だったのか。それぞれの夢と理想、そして現実を伝える渾身のノンフィクション!

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Readeeユーザー

ロシアの一端を知るきっかけに

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3.7 2022年05月07日

皮肉だがウクライナ侵攻がなかったら縁がなかったであろう本。 ロシアの歴史や文化の知識が皆無だったので、ナチスドイツとの激戦を乗り越えた歴史についても初めてであったし、ロシアの国民性や建造物などについても初めて触れることが多かった。 サンクトペテルブルクの美しい街並みの背後にある壮絶な歴史には胸が痛んだが、今まさに行われているウクライナに侵攻は今度は加害者として歴史を繰り返そうとしているように見えるがロシアの人々の思いは如何に。 子供時代のTV番組派遣と25年後?の再訪の内容がまとめられており、平易で読みやすい内容だった。ロシアの歴史や文化をより知りたくなった。物事は多面的に捉えなければならないと言うが、ロシアを知ることでウクライナ侵攻の他の見方が出来るのではないかと考えている。

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