
風に恋う
額賀 澪
2018年7月13日
文藝春秋
1,760円(税込)
小説・エッセイ
かつては全国大会連続金賞、その象徴的存在としてマスコミにも頻繁に取り上げられた黄金時代を持つ、名門高校吹奏楽部。子供の頃に演奏会で魅了された幼馴染の茶園基(ちゃえん・もとき)と鳴神玲於奈(なるかみ・れおな)は入部したものの、現在の吹奏楽部にかつての栄光は見る影もない。そこへ突然、黄金時代の部長だったレジェンド・不破瑛太郎(ふわ・えいたろう)がコーチとして戻ってきて、一年生の基を部長に任命した。 部に渦巻く嫉妬とプライド、大学受験のプレッシャー、才能への不安と選抜オーディションの恐怖。一年生部長を擁する名門吹奏楽部は今年、全国大会開催の地・名古屋への切符を手にする事ができるのか。 「高校時代が一番輝いてた、なんて言う大人にはなるなよ」--コーチとして部活の真剣な舞台に戻ってきた瑛太郎は高校生との時間に何を見つけられるのか。 悔いのない高校生活とは。部活動にすべてを賭ける「今」は、どんな未来へと繋がっているのか。青春小説の名手・額賀澪が紡ぎだすリアルで美しい言葉たちが奔流のごとくあふれ出し、高校時代の輝きを懐かしむ全ての大人たち、部活動に青春をささげる中高生の胸に突き刺さる! 涙腺決壊の王道青春エンタメ小説!
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(無題)
まっすぐに部活に取り組むってやっぱりいいな、と思わせてくれる物語だった。 中学校では西関東大会止まりだったアルトサックス吹きの茶園基は、高校では吹奏楽はもうやらない、そう決めて千間学院高校に入学する。ところが千間学院高校吹奏楽部コーチとなったのは、基の憧れだった、かつての黄金時代の千学の部長、不破栄太郎だった。 よくある部活の物語は終始生徒側でストーリーが展開するけれど、この本は基視点と瑛太郎視点で交互に話が進む。瑛太郎も悩み、苦しんでいるのがわかって新鮮だった。実際、指導側だって人間だもんな。この構成は良い。 まっすぐすぎて気恥ずかしいくらい!とちょっと思うシーンもあったのは私が歳とったからかな。全日本の舞台で指揮棒かまえて「愛してる」はちょっと、いやかなりひいた。笑 全体に静かな熱気が満ちた、良い小説だった。吹奏楽に関しては門外漢すぎてどこまでリアリティがあるのか全くわからないけども、演奏描写もしつこくなく、かつ情景と音が浮かんでくるような書き方で素敵だった。吹奏楽部の人に感想聞いてみたい。
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