
沈黙のパレード
東野 圭吾
2018年10月11日
文藝春秋
1,870円(税込)
小説・エッセイ
『ガリレオ、再始動!』 シリーズとしては、6年ぶりの単行本が、長篇書下ろしとして堂々の発売! 容疑者は彼女を愛したふつうの人々。 哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。 突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。 容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。 だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。 さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。 かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。 パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。 殺害方法は?アリバイトリックは? 超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。 第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年ーー。 シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。
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starstarstarstar 4.0 2024年04月07日
映画を先に見ていたので真相を分かった上で。
ガリレオシリーズは4作目(探偵ガリレオ、予知夢、容疑者Xの献身、本作)だが流石の読みやすさ。
蓮沼殺害の犯行はオリエント急行殺人事件のオマージュかな。
映画よりも増村の掘り下げがしっかりしており、増村の動機や家族に対する深い愛情を感じることができた。
全編を通して町の人気娘として描かれていた佐織が真相が明らかになるシーンではあまりにも浅はかで身勝手な人間に思え、町の人間が危険を冒してまで復讐を遂げたい人物だろうか、と思ってしまった。敢えてかな?
湯川の口から「親友の悔しい思いを晴らしてやりたかった」という台詞が出てきたことがよかった。映画ではカットされていたような気がする。映画でも湯川が草薙のために行動をしているのだと十分に伝わってきたが、湯川が言葉にしたという事実が良い。
新倉が妻を思い、殺人に手を出した経緯は容疑者Xの献身を彷彿とさせる。愛の話だと思う。
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全体的にはおもしろかったが…
starstarstar 3.5 2020年05月31日
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町の人気娘の容疑者が証拠不十分で釈放されてしまう。そしてその容疑者が被害者遺族が経営する定食屋に現れ、娘を愛した人々が復讐を企てる…。この設定にはとても惹き込まれた。一体容疑者に正義の鉄槌を下したのは誰なのか、どのようなトリックを使ったのか。明かされるまで全くわからず、緻密な人間関係も描かれていたので良かった。しかし…。ラストに明かされた人気娘が自分勝手すぎやしないか?と思ってしまった。彼女の才能を信じ、お金もとらずにレッスンをつけてくた新倉夫妻へ、「重い」だとか「ストーカーみたい」、「気持ち悪い」って…。恩ある人にそのような言葉を使う人には、正直同情する気持ちも湧かなくなってしまったし、町の人々が罪を背負うリスクを負ってまで復讐するほどの人だとは思えなくなってしまった。そこが非常に残念。ストーリー展開は非常におもしろかったが、最後の最後に魅力を削がれてしまった感じがする。
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最高!
えっ? そうなるの? あれ? まだ何ページ目だけど? え? あー! え? えーー! となる!
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