VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学
ジェレミー・ベイレンソン / 倉田 幸信
2018年8月8日
文藝春秋
2,420円(税込)
パソコン・システム開発
◆心理学✕テクノロジー、仮想現実の最前線◆ ・VR内での体験を、脳は現実の出来事として扱ってしまう ・VR内で第三の腕を生やしたり、動物の身体に“移転”しても、脳はすぐさまその変化に適応し、新たな身体を使いこなす ・イラク戦争後、“バーチャル・イラク”を体験するVR療法により、PTSDに苦しんでいた二〇〇〇人以上の元兵士が回復した ・VRで一人称視点の暴力ゲームをプレイすると、相手が仮想人間だとわかっていても生々しい罪悪感を覚える ・仮想世界で一日過ごすと現実と非現実の違いがわからなくなる ・VRユーザーの身体や視線の細かな動きは、正確にデータ化できる ・そこからその人の精神状態、感情、自己認識がダイレクトに読み取れる 【目次】 ■序 章 なぜフェイスブックはVRに賭けたのか? 私は二〇年にわたり、認知心理学の観点からVRを研究してきた。今のVRブームは、 二〇一四年にフェイスブックが「オキュラス」を二〇億ドル超で買収したことから始 まったが、実はその数週間前、マーク・ザッカーバーグは私の研究室を訪れていた。 ■第1章 一流はバーチャル空間で練習する VR内での経験は、現実の経験と同様の生理学的反応を脳にもたらす。VRは人類の 歴史上、最も強い心理的効果を持つメディアなのだ。では、これを学習に応用したら なにが起きるだろうか。NFLのチームで行った実験は、驚愕の結果をもたらした。 ■第2章 その没入感は脳を変える VRでは一人称視点の暴力ゲームを作らないーーゲーム開発者は早々にこの結論に至 った。ゲームであってもVR内の殺人はあまりに生々しく、罪悪感を残すからだ。V Rは脳へ強烈な影響を与える。仮想世界で二五時間過ごした男にもある変化が起きた。 ■第3章 人類は初めて新たな身体を手に入れる 特殊な“鏡”を使えば、人間の脳はいとも簡単に仮想の身体を自分自身だと思いこむ。 これをVRと組み合わせれば、年齢や人種の異なる人間はもちろん、別の動物の身体 に移転することも可能だ。人類史上初めての事態に、我々の脳は対応しきれるのか? ■第4章 消費活動の中心は仮想世界へ 宇宙から海底まで、誰でも簡単に旅ができるVRが普及することで、世界の消費活動 は一変する。既に仮想世界で遊ぶための衣服・不動産・船などにあらゆる階層の人々 が多額を投じ、巨大な経済圏が生まれている。これを軽視すると未来を見誤るだろう。 ■第5章 二〇〇〇人のPTSD患者を救ったVRソフト 同時多発テロ後、多くの人がPTSDに苦しんだ。治療にはトラウマの再現が有効だ が、本人の記憶に頼る従来の手法ではあまり効果はなかった。そこである専門医は、 テロ当日を緻密に再現したVRを作製。患者を再度、九月一一日のNYに送り出した。 <
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