昨日がなければ明日もない

宮部 みゆき

2018年11月29日

文藝春秋

1,815円(税込)

小説・エッセイ

『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾となります。中篇3本を収録する本書のテーマは、「杉村vs.“ちょっと困った”女たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。 収録作品ーーあらすじーー 「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……。 「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。 「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の“彼”と一緒に暮らしているという奔放な女性であった……。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(84

starstarstarstar
star
4.02

読みたい

65

未読

12

読書中

11

既読

600

未指定

392

書店員レビュー(1)
書店員レビュー一覧

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

--
0
2020年01月16日

みんなのレビュー (4)

Readeeユーザー

ざらつく

starstarstarstar 4.0 2019年01月03日

新年最初は宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」。この方、人が足を引っ張られて人生の奈落に落ちていく物語を書かせたら右に出る人居ないのでは。最後まで没頭して読ませる面白さと、何とも言えないざらついた読了感。それを超えて普通であること、まともであることの大切さがじわじわくる。タイトルが痺れる。おすすめかな。

全部を表示

Readeeユーザー

感想

starstarstar
star
3.8 2022年06月04日

まず読みやすい 読んでいて探偵視点になれる 後半のどんでん返しを読みたくて読み進めてしまう

全部を表示

Readeeユーザー

📖

-- 2021年02月13日

絶対零度___田巻康司の体温は、「やることをやろう」と決めたときから絶対零度になったのだ。 昨日がなければ明日もない___昨日のあなたがあってこそ今のあなたがあり、あなたの明日があるのです。

全部を表示

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2020年10月04日

面白かった!最後の話だけ、生きてるverのスッキリエンディング見たかったな〜

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください