笑うマトリョーシカ

早見 和真

2021年11月5日

文藝春秋

1,870円(税込)

小説・エッセイ

親しい人だけでなく、この国さえも操ろうとした、愚か者がいた。 四国・松山の名門高校に通う二人の青年の「友情と裏切り」の物語。 27歳の若さで代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。総理への階段を駆け上がるカリスマ政治家。 「この男が、もしも誰かの操り人形だったら?」 最初のインタビューでそう感じた女性記者は、隠された過去に迫る。 『イノセント・デイズ』の衝撃を越える、そして、『店長がバカすぎて』とも全然違う、異色の不条理小説が誕生。 国際政治学者・三浦瑠麗氏、推薦! 「冷酷とは真に空っぽであることなのかもしれない。読了してそう思った。 政治のみならず人間の怖気だつような貌を描き出す小説。ルサンチマンのもたらす破壊力はかくもすさまじい」

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Readeeユーザー

(無題)

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3.2 2024年12月21日

ドラマを観てからの原作読み。新進気鋭の政治家、心の読めない清家一郎。その秘書、鈴木俊哉。一郎の母、浩子。一郎の元カノ、亜里沙。ヒトラーを支えたハヌッセン。一郎を操っているのは誰か。それを探るジャーナリスト、道上香苗。淡々と時系列に沿って進むストーリー。ドラマは毎週のようにどんでん返しがあって、よくできていたが、原作はやや退屈。エンディングは釈然としない。

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onochin

尻切れトンボの様だ

starstarstar 3.0 2024年06月23日

一郎が本人の意思で動いていたという結末。 道上や由紀が危惧している何者かが操っていたとしても一郎が悪い政治家には思えない。 ストーリーとしては何者かが明らかになる事を期待していたが… ドラマ化され今週から放送開始だが、難しいと思う。

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ケムケム

ホンモノかニセモノか?若き政治家はどのようにして成ったのか?

starstarstar 3.0 2022年05月22日

 清家一郎という政治家がどのようにして成ったのか。  彼を取り巻く人々のそれぞれの視点で綴られていく。それなりに面白かった。気持ちのいい話では決してない。  これは復讐の物語なのだ。登場人物それぞれの復讐の物語なのだ。  しかし突拍子のない展開もあった。真中亜里沙については、その感を強くする。しかし、彼女なしでは話が成り立たなかったのだろう。

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