
東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本
野本 響子
2023年2月6日
文藝春秋
1,540円(税込)
人文・思想・社会
この本は、日本がなんだか辛いな、苦しいなと思っている方のための本です。 野本さんはマレーシアに家族で移住して10年。いまは海外教育や海外移住について書いたコラムやラジオ、講演会で大人気です。 一見不便で給与水準も低いのに、楽しそうな人が多いマレーシアという東南アジアの国。この国で学んだ人生を楽しく暮らす方法を紹介します。 野本さんは子どもを産む前、「こうすべき」が多い人間ででした。 ー子どもが引きこもりになったらどうしよう ー不登校になったらどうしよう ーいじめられたらどうしよう と不安でいっぱいでした。「子育ては親の自己責任で」とか「子どもをちゃんと育てられないのなら産むな」と言う人もいて、「そんなの産んでみないとわからないよ。きっついな」と思っていたそうです。そんな中で「嫌なら転校すればいいだけ」というマレーシア人や「子育てはテキトーでいい」とする日本人たちの存在は光明に見えたそうです。マレーシアに住んでみて気づいたのは、世界は自分が思ってるよりさらに広くて多様だということ。日本はかなりユニークで変わった文化だということでした。マレーシアに来て数えきれないほど様ざまな失敗をし、 ーほとんどのことには正解がない ー他人に期待しないと怒らなくて済む ー他人はコントロールできない ー精神のコントロールは自分でする ー白黒つけるのをやめる ー80%くらいの完成度で世の中に出す ースピードの方が大事 ー他人を助けると自分に返ってくる といったことを現地の人々から教えてもらい、ずいぶん生きやすくなったそうです。 日本人は圧倒的に「ちゃんとしなくては」で苦しんでる人が多すぎる。しかし世界を見ると、そこまで厳しく緻密さや正確さは求められていないのです。海外進出する企業や学校教育の現場において、感情をコントロールすることの大切さをユニークな視点で書いたエッセイ。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916583 週刊文春「文春図書館 著者は語る」2023年2月23日号https://bunshun.jp/articles/-/60797 本の話ポッドキャスト https://anchor.fm/hon-web/episodes/ep-e1ubkgu/a-a97hnio 文春オンライン記事 前編https://bunshun.jp/articles/-/60090 後編 https://bunshun.jp/articles/-/60091
みんなの評価(4)
starstarstarstar読みたい
8
未読
0
読書中
0
既読
12
未指定
10
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ




HONAMI
(無題)
自分もいつの間にかガチガチの日本社会の中でギチギチに矯正されて、器の小さな人間に成り下がった。 正義を追い求めてもまた別の正義にぶつかる。 正義を追求することで得るものはなにもない。 という点に、あー、ほんまやなと思わされた。 ルールでガチガチになって、少しでもはみ出ると犯人探しして皆でボコる。そんな社会にほとほと嫌気が差した。
全部を表示
いいね1件