ユニクロ型デフレと国家破産

文春新書

浜 矩子

2010年6月18日

文藝春秋

935円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 新書

リーマン・ショック以降、猛威をふるう「新型デフレ」の下、値下げ競争と賃金安に歯止めがかからない。一方、ギリシャなどグローバル恐慌で財政破綻する国が現れ、その余波が世界中に波及している。明日はわが身か、“赤字国家”日本が二十一世紀に生き延びる道はどこにある?気鋭のエコノミストが読み解く地球経済。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.4 2018年01月29日

 何故、ユニクロ型デフレが問題かと言えば、歯止めなき安売り競争を激化させるだけで、日本人が伝統的に保持してきた「質へのこだわり」を失わせ、日本人の魂さえ破壊しつつあると言うのである。さらに問題なのは、賃金の下落・失業の増加による購買力の低下である。デフレだからこそ労働分配率を引き上げて、消費者にモノを買わせるべきである。企業がひたすら安いものを造り続けて、体力の弱い企業から倒産して失業者がふえる状態から脱却する為には、一人勝ちの思想から「みんながそこそこやって行ける」方向を目指すしかないと著者は訴える。

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