
新・百人一首 近現代短歌ベスト100
文春新書
岡井 隆 / 馬場 あき子 / 永田 和宏 / 穂村 弘
2013年3月19日
文藝春秋
968円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
日本人は古代から歌を詠みつづけてきました。明治以降、猛烈な勢いで近代化が始まったにもかかわらず、その伝統は廃れるどころか、俳句や西洋詩の影響を受けて、表現の幅を大きく広げ、多くの偉大な歌人が生まれ、多くの愛唱される歌が詠まれてきました。 そこで「文藝春秋」では創刊90周年企画として、藤原定家が選んだ「小倉百人一首」の向こうを張って、近現代短歌の「新・百人一首」を編むことにしました。本書は読者からの好評を受けてのその新書化です。 選者になっていただいたのは、いずれも当代を代表する歌人である岡井隆氏、馬場あき子氏、永田和宏氏、穂村弘氏。選んでいただくだけでなく、それぞれの短歌に解説をつけていただき、また、女優の檀ふみさんも招いての座談会「短歌のある国の幸せ」にもご参加いただきました。 完成した「新・百人一首」には、明治天皇「あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな」から俵万智「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」まで、多彩な歌人の名歌が並びました。 他にも斎藤茂吉「ゆふされば大根の葉にふる時雨いたくさびしく降りにけるかも」、石川啄木「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」、塚本邦雄「日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギンの飼育係りも」といった歌が選ばれています。 百首にはこの150年の間、日本人が体験してきた喜怒哀楽、悲劇と喜劇、愛と死が短歌という結晶となって輝いています。大切な人への贈り物に、入学祝いに。一家に一冊備えたい「短歌のある国の幸せ」をかみしめる書物です。
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