女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密

文春新書

矢野 耕平

2015年10月20日

文藝春秋

836円(税込)

小説・エッセイ / 新書

学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉……その秘密に迫る! 女子御三家に数百人の合格者を送り込んできた中学受験塾講師による各校の徹底分析。 桜蔭、女子学院(JG)、雙葉の三校は、女子中・高の最高峰としてあまりにも有名だが、メディアに内情が公開されたことはほとんどない。 今回、著者はOGなど数十人に聞き取り取材を重ねたほか、三校の校長にもインタビュー。女子御三家の校長が全員インタビューに応じたのは初めてのことだ。 特色ある教育内容や各校の強さの秘密、歴史と伝統、学校行事やクラブ活動、そして生徒たちの日常生活から、彼女たちが体験したいじめや逆境まで、生の声も赤裸々に明かされる。 女子御三家の特徴については、こんな喩え話が昔からある。 道に空き缶が落ちている時、桜蔭生は本や参考書を読むのに夢中で気付かない、JG生は友達みなで缶蹴りを始める、雙葉生はきちんと拾ってゴミ箱に捨てる……。 だが著者は、新たに以下のような喩え話を提唱する。 ・桜蔭……すぐさま缶を拾って捨てに行く(捨てに行く途中で原材料や成分をチェック)。 ・JG……考えごとにふけっていて、缶に気づかない。 ・雙葉……誰が捨てに行くのかを決めるジャンケン大会を始める(ただし他人が見ていたら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てに行く)。 ……その理由は本書をお読みいただければわかるはず。 子供の受験を考えている親や教育関係者だけでなく、男女共同参画について頭を悩ませているサラリーマンや経営者にもぜひ手にとってほしい作品だ。

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