
鬼平犯科帳 十六
文春文庫
池波 正太郎
2000年10月6日
文藝春秋
616円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
出合茶屋で女賊の裸身をむさぼる同心・黒沢。どうも妙だ、と同僚の小柳は気づいた──「網虫のお吉」。結婚を目前に最後の悪所通い、としゃれこんだ木村忠吾が出くわしたのは──「影法師」。妻を寝とられ腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時──「火つけ船頭」。巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか? 「白根の万左衛門」「見張りの糸」「霜夜」とあわせ全六篇を収録。
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