源氏物語の京都案内
文春文庫
文藝春秋
2008年3月7日
文藝春秋
817円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫
いづれの御時にか…ほぼ一千年前に誕生し、今もなお人々を魅了する『源氏物語』。現代の読者が源氏をしのび、より楽しめるような京都の名所を、季節の美しい風景や美術品とともに紹介します。五十四帖のあらすじ各一ページと“読みどころ”、おすすめの京菓子、瀬戸内寂聴の宇治十帖エッセイ、現代語訳の読み比べなど情報満載。
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(無題)
瀬戸内寂聴さんの投稿は美文。 文藝春秋デラックスで既読だけれど何度読んでも流麗で昭和的で古風でゆかしい。本音は宇治十帖宇治のことを調べ上げ書いてくれていたのが嬉しいのかもしれない。 お抹茶茶碗や無理やり源氏物語にこじつけた京都のお菓子も遊び心に溢れ面白かった。絵も小林古径や私の好きな日本画家ばかりで時間潰しにはお買い得な本であった。あらすじはもう知っているためお腹いっぱいであったが...と言いつつ一向に進まないが与謝野訳をウダウダ読んではいる。 木幡神社が許波多神社で柏木の墓が推定でそこであろうと書いてあったのも物語なのに面白い。でもそれは根拠の無い事では全く無い。中宮彰子の墓もそこにあるからだ。 あの辺りは平等院のみならず宇治陵=藤原陵が30以上あり、莵道の王子な墓も天智天皇の木幡山もある。住んでいたにもかかわらず無自覚でこの歳になって知るという有様で情けないが... 翻訳者比べも面白かった。橋本治がまた安定して源氏のイメージを悪く書いている。日本の古典をミス リードする意図でもあったのか、はたまた女に恨みあり、私怨から中年女をディスることで溜飲を下げそんなことで憂さ晴らしをしていたのかもしれない。 美しい光る君を悪魔的に解釈して世間に広めたかったのだろうが、ところが古典ファンはそうはならないんだな 文藝春秋デラックス掲載のもので既読だけれど流麗な文章
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