不安な録音器
文春文庫
阿刀田高
2001年6月30日
文藝春秋
502円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
人生の斜面を下りはじめた男のとめどない憂愁の中に、ふと立ちあらわれる過去の記憶。遠ざかった場所から響いてくる執拗な音色。「聖夜」「黄色い窓」「ぽっぺんを吹く女」他、日常の喧騒から曖昧に浮かぶ不思議な時を、短篇小説の名手が10篇の連作でつむぐ。耳をすますと聞こえてくる意識の底の静かな声。
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