虫けら太平記

文春文庫

色川武大

1992年9月30日

文藝春秋

480円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

百太郎は親兄弟のいない天涯孤独の若者。下総の在所の村が洪水におそわれて人別帳が失われたのとある事件をきっかけに江戸へ出奔したがー。幕末騒乱の時代に、著者の原点である焼跡闇市のイメージを重ね合せ、その中で虫けらのようにおのれの生き様を必死に求めてもがく青春群像を描いた、遺作となった異色の長篇時代小説。

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