青が散る 下
文春文庫
宮本 輝
2007年5月10日
文藝春秋
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
退部を賭けたポンクと燎平の試合は、三時間四十分の死闘となった。勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命に切り開いていこうとする男女たち。「青春」という一度だけの時間の崇高さと残酷さを描き切った永遠の名作。
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yum
(無題)
はぁ、よかった。こんなにも熱を帯びて文字を追ったのは初めてかもしれない。 美しく、美しく、影を纏った作品。太陽の光の中で、眩しい光をそれを知らずに直視するような幻想の中でも、人間の死という避けては通れない、この世の辛さを何度も経験する。修行のような。 "この世に勝敗があるとすれば、この男が勝者かもしれない"と白樺の浪人男を見る陽平の台詞と、"僕はなにも喪っていないことが、恥ずかしい"とは対比して描かれたのだろうか。この世の誘惑たる欲望たちに勝つことが、勝者とされているのだと感じた。 欲望を我慢することは自分を守り、そして"自分の命が1番大事"に繋がるのかも。 ああ、自分の大学時代を振り返り、どこか夏子と裕子のどちらにも当てはまるものがある。自分のこの先も。
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