有栖川の朝

文春文庫

久世光彦

2008年1月31日

文藝春秋

544円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

人生は“配役”の問題だ。殿様面の大部屋俳優・安間安間と、馬鹿で酒乱で美貌の三十女・華ちゃん。二人を拾った老女“川獺のお月さん”は、彼等に王朝の衣装を着せ、ニセ華族さまの結婚でひと儲けをたくらむが…。実在の事件を題材に、可笑しくて切ない人間模様を絢爛豪華な筆致で描き出す、久世光彦最後の小説。

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