
人間について 司馬遼太郎対話選集7
文春文庫
司馬 遼太郎
2006年9月5日
文藝春秋
660円(税込)
小説・エッセイ
司馬遼太郎は歴史を俯瞰して眺める。それは山崎正和のいうように、歴史を「現代の立場から裁く」ためではなく、歴史の立場から「現代を裁く」ためでもない。司馬遼太郎の言葉を借りれば「”完結した人生”をみることがおもしろい」からである。しかし「完結した人生」は誰にとっても他人ごとではない。ときに、あるいはしばしば書き手は辛いのである(解説・解題 関川夏央より)。 個の認識と免疫学にはじまり、文明の未来、国家と個人など浩視野で人間をみつめる5人との対話を収録。 目次 人類を救うのはアフリカ人 今西錦司 ”あっけらかん民族”の強さ 犬養道子 政治の”教科書”はない 高坂正堯 人間について 山村雄一 生と死のこと 宗教を考える 国家と人間集団 日本人の内と外 山崎正和 日本の性格 都と鄙の文化 「関西人」という生きかた 解説・解題 関川夏央
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