
宗教と日本人 司馬遼太郎対話選集8
文春文庫
司馬 遼太郎
2006年10月5日
文藝春秋
649円(税込)
小説・エッセイ
九五年は、一月に阪神淡路大震災、三月にはオウム真理教による地下鉄サリン事件と、異常な災害・事件のあいついだ年である。司馬遼太郎は満七十一歳、日本の現況を憂あまりか気短な印象があり、ときに「このままでは日本は滅びる」といった激語を発するようになっていたが、この日は血色もよく元気そうに山折哲雄の目に映じた。(中略)そうは見えても肉体的にはかなりつらかったのではないか、と山折哲雄が考えたのは翌九六年二月、司馬遼太郎が亡くなってのちのことである(解説・解題 関川夏央より)。 一九九五年七月五日から三夜連続で放映されたNHK「ETV特集」の山折哲雄との日本人の死生観を問う対談ほか、宇宙飛行士の神秘体験と空海の修行、人麻呂の言葉のアニミズムまで縦横に語られた六人との対話を収録。 目次 日本とは何かということ 山折哲雄 宗教と日本人 日本人の死生観 哲学と宗教の谷間で 橋本峰雄 国家・宗教・日本人 井上ひさし 「昭和」は何を誤ったか 日本人の器量を問う 宇宙飛行士と空海 立花隆 新宿の万葉集 リービ英雄 宗教の幹 堀田善衞 宮崎駿 「合理の人」のもうひとつの側面 解説・解題 関川夏央
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