カラフル

死んだはずの「ぼく」の前に天使プラプラが現れる。そして抽選に当たり、中学生である「小林真」として人生をやり直すチャンスを与えられる。実はぼくは死ぬ前の自分だった。はやまるな！と言いたいのか。数十年という短い間のホームステイだと思えば気が楽になる。そんな小説だった。

読書感想文におすすめと聞いて、読書感想文のために買って読んだけど普通に面白かった。結局弟にあげて自分は違うのを書いたけど

生前の罪により中学3年生の少年の体に入った僕は、人生をやり直す再チャンスの機会を得た。「僕」は生前の 記憶を失ってるので天使プラプラ(名前が適当)の助けを借りて少年の世界に馴染んで行くのですが...。モノクロだった少年の世界が、少しづつ明るさに溢れていく書き方が印象的で、タイトルが秀逸です。

📝“人生の色”はイロイロでも自分に正直に生きるだけなのだ❣❣ 当たり前のことを改めて意識させられ明るい心が蘇る。

人は、自分で自分を縛って、息苦しくなっている。 だからこそ、その縛りを解いて、外から気楽になれば今まで見えてなかったものが見えてくる。 世界が変わる。 全部自分がどうするか。 そして、人生は数十年の長めのホームステイ。 気楽に暇つぶし。 だったら楽しく生きなきゃね。 しぶとく生きろ。

主人公の心情に入り込みやすく、するすると読み進めた。途中から結末が見えてくるが、それが絶妙。

心情の表現がとても好きな1冊だった。 人間の面白いところというか、美しい部分とどこか汚いような部分がごっちゃになった世界でどう生きていくか、考えさせられた。

話の展開が面白い。自他を考えるのにいい。

人はだれしも思い込みや勘違いによって、損をしたことがあるだろう。それによって死ぬにたいと思うほど傷つけられることも。 ただそれは自分だけではなく、すべての人々にあてはまり、人それぞれに色がある。それは赤や青、黒白といった単純にはっきりした色ではなく、いろんなものが混ざり合っている。我々が生きるこの複雑な世界では、それらを受け入れていくことが必要だと考えさせられた。そのためには、物事を違った角度から見たり、自ら一歩踏み出す勇気が必要だ。

2017/01/19 14:41

p.142五千年早く生まれてたらなぁ 石を道具にしたり、みんなで家を建てたり、自分で狩った獣をまだ心臓の熱いうちにくったり、さ。 俺そういう時代に一旗あげたかったよ。 p.187人は自分の気づかないところで誰かを救ったり苦しめたりしている。