死神の精度

必要以上に人間に干渉しない。「時間の流れ」っていうポイントに最後まで気付かなかった。最終章で全てが繋がっていって面白かったけど、人と同じ時間を生きられない千葉に気付いて同時に切なくなる。雨の日が好きになる。

死神さんのお仕事を描いた作品ですが、こちらの作品もわりとよくある系の寂しさ儚さ全振りでした。最後のご褒美も何故死神に与えられるのか分からないし、そもそも私はこんな死神なんかに可とか不可とか決められたくない。 本屋大賞作品なので読んでみたけれど、何がそんなに受けているのか分からないのです。つまらないわけではないんだけれど…。このふんわり漂う無常観みたいなものが気持ち良いのかな？

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上手に作り込まれた世界観。主人公に感情移入する読者には向かないと思う。恋愛で死神 がいい感じ。

死神という非人間の視点から人間をみる。 人間は外から見るとどうでもいいことに固執したりする

どの短編も、楽しめました。他の作品のキャラがちょい出てたり伏線回収すごいんでしょうけど、そん生んなくても

伏線かな？と思わせて回収しなかったり、回収したりが上手い 短編集ということもあり読みやすい 基本淡々とした書き方する気がするけど、今回は主人公が死神で、むしろその淡々さが人間と違っていてマッチしていた。 恋愛と死神、老婆対死神が好きでした。

伊坂幸太郎作品。 やっぱり面白い。 死期が近い人の前に人間の姿をして現れ、その人が本当に死んでもいいか判断する死神。 彼らは音楽が好きで、彼らに素手で触られた人は気絶するだけでなく1年寿命が縮む(と言われている)。 そんな死神が出会った6人の死期が近い人達の物語。 短編集はなんとなく苦手だけどこれは面白かった。

面白い。 色々面白い。 途中、ニヤリとさせられる。 伊坂幸太郎、好きだなあ、と改めてじんわり思った。

身近な人の突然死はどうしたって理不尽なもの。 突然死を、死神という完全なる第三者目線から見ることで、 重苦しい気持ちになることなく、 むしろ爽快感さえ感じる読み終わり。 結局のところ、その人の死が可かどうかなんて誰かが判断して良いことではないと感じた。

伏線、結末が伊坂ワールドでした 重力ピエロの春がでているところ 最初のクレーム処理の女性が歌手デビューしていること 老女がじつはバーゲンでジャケットを買ったひとだということ 途中タンタンとして面白くないとは思ったが、 我慢して最後の数行で胸を打つ物語でした p.173 同じ感想を持ったり不愉快さを感じたりするのは単純に幸せですよね

死ぬ一週間ぐらい前からその人の周りにいて、 死んでもいいのか、死ぬのは延期にするのかという話で すごい独創的でした。 死神は人間に化けているのかもしれないと思うと ゾワっとしちゃいますね(>_<)

伊坂幸太郎の、こんなもんで感動するだろという、読者を見透かすような感じはあまり好きじゃないけど、それでも、最後の話にはじんとしてしまった。 しかし、村上春樹や江國香織には決定的に及ばない。エンタテイメントの枠を決して出ない、あえて出ようとしてないとファンはいうかも知れないけれど、この作者の力量にそれほど深みは感じられなかった。

タイトルからシリアスな話を想像していたけど、いい意味で裏切られました。 死神の千葉さん、素敵なキャラクターでした。各話での千葉さんの言動が、読み手をより物語に引き込ませていると思います。 これから、日常生活でつい死神を探してしまいそうです。