一応の推定
文春文庫
広川 純
2009年6月10日
文藝春秋
726円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
膳所駅で轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のための覚悟の自殺だったのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末にたどり着いた真実とは?保険業界の裏側、臓器移植など、現代社会の問題点を見事に描き切った滋味溢れる長篇ミステリー。第13回松本清張賞受賞作。
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(無題)
自殺か事故か?死因により保険金が出るか出ないか、残された家族と保険会社側との間で真相を求めて調査員により明かされていく。実際、保険金目当ての殺人や詐欺なとも度々ニュースになっているだけにその職務は大変なものだろう。保険会社の裏側ものぞけた気がする。調査員は皆、村越さんのようにあくまでも真実を追求する姿勢で調査して欲しい。保険会社の新人竹内さんも定年前の村越さんに同行したことで得るものが多かったに違いない。タイトルの『一応の推定』とは専門用語なのか、保険業界ではよく使われる言葉なのだろうか…
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