武士道セブンティーン

文春文庫

誉田 哲也

2011年2月10日

文藝春秋

759円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は、家の事情で福岡の剣道強豪校に転入。そこでの指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩の育成に精を出す。互いを思いつつも、すれ違うふたりは、目指す剣道に辿り着けるか。大人気剣道青春小説、二本目。

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誉田哲也「武士道セブンティーン」

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2019年12月24日

みんなのレビュー (3)

Readeeユーザー

面白い!の一言

starstarstarstarstar 5.0 2020年11月28日

Readeeユーザー

武士道!

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4.8 2020年04月08日

女子高生の剣道部のお話。小さい頃から剣道場に通っていた主人公磯山と、日本舞踊から剣道に転向した早苗。正反対の二人。磯山からすると舞踊なんぞやってたなまっちょろい精神で武士道ができるか!といつも喧嘩腰。早苗はおっとりだが心の通った性格でゆっくりだが着実に剣道がうまくなっていく。 互いに良くも悪くも影響し合う二人の対決、決別、再会、そして再びの別れ。 二人が目指す武士道とは。 剣道は突き詰めればスポーツではないと思う。精神を鍛えるものだと思う。 スポーツは審判がいないところで行えばどこで止めてよいかわからず、結果過剰暴力になったり怪我をさせたりしてしまうこともあるかもしれない。 剣道は、どこまでいっても、路上であっても、防具がなくても、心に武士道があれば武道である。暴力に成り下がってもいけないし、暴力に屈してもいけない。武士道は、相手の戦闘能力を奪い、戦いを収める。そこが終着点。きちんと自身で止めることのできるのが武士道だ。 だからこそレオンくんには剣道を習わせたいし続けてほしいと思う。背中にピンと一本しっかりとした軸をもった人間になってほしいと思った作品でした。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.3 2018年01月24日

西荻早苗が転校してしまっては、物語が成り立つのかな、と思っていたら、転校の必然性があったのですね。それは追い追い触れることにして、前巻「武士道シックスティーン」では、正反対にある磯山香織と西荻早苗の剣道を対比することで、剣道とは何かを探りました。 もう一度簡単に振り返ってみますと、相手を切り伏せ、叩き伏せて勝利することこそが剣道と思い込んでいた“剛”の磯山香織が、中学から剣道を始めたという、あまり強くない西荻早苗に敗れて、勝つばかりが剣道ではない、と気づくのでした。一方、早苗は剣道を通して、諦めないで進む執念を得ました。二人は補い合って剣道の深さと広さを理解するのでした。 香織と早苗がたどり着いた武道としての剣道、武士道としての剣の道に、剣道はスポーツでしかない、との大きな命題を掲げたのがが本巻のテーマです。早苗が転校した福岡南高校学校は、50人もの女子剣道部員がいる強豪校です。そして、練習と選考会で個々の強さや適正をはかった上に、対戦相手のデータも加味して選手を選び出して勝利を確実にする校風です。早苗は転校早々、黒岩伶奈と仲良くなりました。レナはフランス人のハーフだった母がフェンシングのオリンピック選手だった血筋です。レナは、剣道を高度に競技化したものに変えたいと願っています。つまり武道とスポーツの対比が本巻のテーマです。 早苗は、福岡南の剣道やレナの剣道には次第に違和感を感じ始めました。そして東松の剣道が懐かしく、転校をも考え始めていました。早苗が香織にその事を話すと、香織が言うには「お前、黒岩に勝ったのか。帰って来るから、黒岩を叩きのめしてから帰って来い」。早苗は果たし状を認め、勝負を挑むのでした。スポーツと武道の観点から剣道をどう捉えるか、ここで筆者の考えが語られます。要はそこに魂があるか、武士道があるのかといった部分ですね。 今読み終わってみれば、本シリーズは第1作の評判が良かったからシリーズ化したものではなく、最初から3巻構成で構想されたものであることがよく分かります。武士道の元に成長しつつある香織と早苗のこの先は武道という魂の部分にさらに光を浴びせて美しい物語に結実するのは間違いないでしょう。

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