キネマの神様

文春文庫

原田 マハ

2011年5月10日

文藝春秋

748円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

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書店員レビュー(1)
書店員レビュー一覧

長江貴士

書店員

原田マハ「キネマの神様」

--
0
2019年12月20日

みんなのレビュー (10)

Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年06月07日

★原田マハ『キネマの神様』。私世代には懐かしい映画のオンパレードで、映画評の部分だけでも読み応えがある、楽しみどころが満載の一冊。登場人物たちのそれぞれの再生の物語が、あふれる映画愛と共に描かれます。甘いばかりでないところが物語にリアリティを与えていて、良質の映画を観た後の幸福感につながる感情を呼び覚ましてくれます。とこかく、「ニュー・シネマ・パラダイス」が観たくなること間違いなしです(笑)

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年05月23日

★原田マハ『キネマの神様』。私世代には懐かしい映画のオンパレードで、映画評の部分だけでも読み応えがある、楽しみどころが満載の一冊。登場人物たちのそれぞれの再生の物語が、あふれる映画愛と共に描かれます。甘いばかりでないところが物語にリアリティを与えていて、良質の映画を観た後の幸福感につながる感情を呼び覚ましてくれます。とこかく、「ニュー・シネマ・パラダイス」が観たくなること間違いなしです(笑)

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Readeeユーザー

映画館ていいね!

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4.2 2023年01月10日

ネットなんて見てないで、もっと映画を、出来れば映画館で見たいと思った。 読む直前、東京に旅行したとき、民藝屋さんで見た映画ポスターに釣られて行った映画館が本のモデルだった事を、帰って読み終わった時に知り、巡り合わせの不思議に驚きました!! 好きなことに打ち込めるっていいね。

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Readeeユーザー

映画ってやっぱり素晴らしい!

starstarstarstar 4.0 2021年08月16日

ラストにかけて涙が止まらなかった。話の中で重要な位置付けにある映画が全部好きな映画だったから。もっと映画が見たい、映画が好きで良かった、と思わせてくれる。公開中の映画はこちらの原作とはだいぶ違うようなので、そちらはそちらで別物として楽しみたいと思う。

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紫陽花

(無題)

starstarstar
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3.8 2021年01月20日

映画と家族と、友達と女性のキャリア。欲張りだけどすべてすとんと心に響く。久しぶりに読み直すと、前回と違った要素に引き込まれた。

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もりりん

備忘録

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4.2 2020年12月14日

映画を見て思ったことを素直に感じれる、いや、映画を見て何を感じようが、自分の意識は意識せずに映画に没頭したくなった。 難しいことをあれこれ考えるんじゃなくて、何を感じたのかあるいは、どういう気持ちになったのか 映画を見ていい、悪いじゃなくて、何かある気がするけどまだ自分にはわからない。 なぜか心が暖まる好きな本でした。

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saochan

(無題)

starstarstarstar 4.0 2020年12月11日

最初から最後まで温かい素敵な話でした。映画に詳しくはないものの、見たことがある映画の名前がでてきて共感できると嬉しくなった。志村けんさんがゴウちゃんを演じる予定だったと知っていたので自然と想像しながら読んでいたがあまりにピッタリで見てみたかったなと思いました。最後の片桐はいりさんの解説もすごくよかった。

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Readeeユーザー

予定調和な面白さ

starstarstar
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3.1 2019年04月30日

コテコテなテレビドラマに惹き込まれるごとく読了。 友情、家族、そして映画への愛。 上手く行き過ぎやろ?は無し。笑 エンターテイメントの醍醐味です。

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Readeeユーザー

映画の話なようで、

starstarstarstar 4.0 2019年03月02日

実は家族がテーマの話なのかなと感じた。映画館で映画を観る、ということに対する愛情にあふれた一冊。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.1 2018年01月25日

はからずもまた、読みながら涙ポロボロの様相を呈してしまった。9回裏ツーアウトから満塁逆転ホームランの奇跡を起こす原田の小説は、読み終えた後に幸せな気持ちになれる。いつもの原田の小説ならではである。原田の好きなものは絵画、音楽、旅行、全てが小説のテーマとなっている。そして皆、上質な装いに包まれている。今回は映画である。この小説に登場する名画ぐらいは見ているが、映画、ドラマ、俳優といったら僕が最も苦手な分野である。 本作は映画好きの思いが渦巻く作品といって良い。円山郷直79歳。麻雀と競馬、そして映画を生涯の友として生きてきた。いや、そんなカッコ良い生き方ではなかった。とにかくあればあるだけギャンブルに注ぎ込んで借金まみれ、尻脱ぐいは妻と娘に押し付けて平然としているギャンブル依存症だ。こんな人が家族にいたら、家族ごと不幸であることは間違いないが、郷直が無類の映画好きである事は間違いないし、その血は娘・歩に引き継がれている。 郷直がゴウのハンドルネームでブロガーに転身する辺りからこの物語のテンヤワンヤが始まる。79歳でブロガー?。当然の疑問である。そこはチャンとサポートする人材が用意されている。引きこもりの天才ハッカーが管理人だ。ゴウのブログは映画への熱い思いが綴られる。勿論、文章修行をしたわけでもないし、高等教育を受けたわけでもない。そんなゴウが書くブログは、洗練されていないし、論理的でもない。何より評論の体を成していない。ゴウが書く映画ブログには、悪口が一切ないのが特徴である。映画作品への愛に溢れているのだ。そんな直截さがブログに適していたのだろう。 ゴウのブログは多くの映画ファンの共感を呼んだが、さらに英語版もアップされることになるのだった。そして、ここからがいよいよ佳境に入るのだ。謎の米国人がコメントを寄せるようになるが、その内容たるや並みの映画好きの域を超える知識と洞察力、洗練された文章は、大人と子供程の実力の差を見せつけるのだった。ゴウはどう対応するか、シャッポを脱いで教えを乞う体裁で、さらに新たな作品に触れる、するとそれにまた謎の米国人が否定的なコメントを寄せる、こんなスタイルが定着すると、このやり取りが評判にならないわけがない。超人気サイトへと成長するのだった。 この小説は、ゴウと謎の米国人ローズ・バッドの友情と時代の変遷とともにやがて消えゆく運命の名画座を取り巻く状況を描き出した作品であるが、ローズ・バッドの正体が明かされる辺りからエンディングにかけてが圧巻である。 このブログの人気記事

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