等伯 上
文春文庫
安部 龍太郎
2015年9月2日
文藝春秋
825円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
能登・七尾で武士の家に生まれた信春は、長谷川家の養子となり絵仏師として名声を得ていた。都に出て天下一の絵師になるという野望を持っていた彼だが、主家の内紛に巻き込まれて養父母を失い、妻子とともに故郷を追われる。戦国の世に翻弄されながらも、己の信念を貫かんとした絵師・等伯の誕生を描く傑作長編。直木賞受賞。
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toruo
(無題)
友達が絶賛してたので読んでみた。 戦国時代〜江戸時代にかけて当時のメジャーである狩野派に伍して一派を立ち上げた長谷川等伯の一代記。残念ながら自分は絵の優劣を見極める目を持ち合わせていないのでなんとも言えないが一派を立ち上げ存続させただけでも大したものなのにこの人は敗者側のしかも武家出身なのだという。それだけの胆力と技術を持った芸術家の姿が活き活きと描かれていて良かった。手に職持ってるとやっぱり強いな、という感想。個人的には贔屓の信長が悪役にされていてちょっと悲しかったけど素晴らしい作品。面白かった。信長と同じく敵役の狩野永徳を書いた作品も読んでみようと思った。
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