闇を裂く道
文春文庫
吉村 昭
2016年2月10日
文藝春秋
968円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
熱海ー三島間を短時間で結ぶ画期的な新路線・丹那トンネルは大正7年に着工されたが、完成までに16年もの歳月を要した。けわしい断層地帯を横切るために、土塊の崩落、凄まじい湧水に阻まれ、多くの人命を失うという当初の予想をはるかに上回る難工事になった。人間の土や水との熱く長い闘いを描いた力作長篇。
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yamaura
土木工事と自然について
東海道本線の丹那トンネルという難工事についての、職員の努力と地域の苦悩。吉村昭氏お得意の歴史的事業について。 トンネルの難工事ぶりについて「高熱隧道」同様によく伝わる。それと同じ大問題が、地域の方々の渇水問題についてだ。工事によって渇水が引き起こされた地域であるが、当初は因果関係がわからないため、相手にされない。しかし明らかにそして異常に、水不足が進んでいく。 現在、リニアの工事が進み、それにおいても静岡県とJRの対立が進んでいる。余所者としてはどうしてこんなにこじれているのかと思うが、その背景にはこの難工事があり、県は同じ被害を発生させたくないのだろう。 自然を相手にする土木工事においては、人知を超越する出来事がしばしば起こる。自然、そして地域に住む方々のことを、第一に考えなければならない。
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