
一〇〇年前の女の子
文春文庫
船曳 由美
2016年7月8日
文藝春秋
858円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
「わたしにはおっ母さんがいなかった」 米寿を過ぎて、母テイが絞り出すように語り始めたーー生後一か月で実母と引き離され、養女に出された辛い日々を。同時に、故郷をいろどった四季おりおりの行事や懐かしい人びとのことも。 新緑の茶摘み、赤いタスキの早乙女の田植え、家じゅうで取り組むおカイコ様。 お盆様にお月見、栗の山分け、コウシン様のおよばれのご馳走。 初風呂と鮒の甘露煮で迎えるお正月様。 農閑期の冨山のクスリ売りと寒紅売り、哀愁のごぜ唄。 春には雛祭りの哀しみがあり、遊郭での花見には華やかさがあった。 語る母、聴き取る娘。母と娘が描きあげた、100年をけなげに生きた少女の物語は、色鮮やかな歳時記ともなった。 2010年に刊行以後、さまざまな新聞・雑誌に書評が掲載され、NHKラジオ深夜便での、著者の「母を語る」も評判となった。多くの感動と共感を読んだ物語の待望の文庫化。 今回新たに、足利高等女学校の制服姿のテイや家族写真、また新渡戸稲造校長の女子経済専門学校での写真などを掲載。安野光雅のカバー画と挿画3点・解説は中島京子。
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