東京會舘とわたし 下 新館
文春文庫
辻村 深月
2019年9月3日
文藝春秋
803円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
井上靖、三島由紀夫らの小説でも描かれ、コーちゃんこと越路吹雪は多忙ながら東京會舘でのショーには永く出演した。七〇年代はじめに改装。平成では東日本大震災の夜、帰宅できない人々を受け入れ、その翌年には万感の思いで直木賞の受賞会見に臨む作家がいた。そして新元号の年、三代目の新本館が竣工する。
みんなの評価(36)
starstarstarstar読みたい
40
未読
38
読書中
2
既読
174
未指定
133
書店員レビュー(0)書店員レビュー一覧
みんなのレビュー (6)
(無題)
後半も史実が入り乱れるせいで読みにくいな?って感じが拭えなかったけど好きな話もあった。 作家の小椋が直木賞とる話、電車の中でめちゃめちゃ泣いてしまった、、家族の優しさ、みたいなエピソードに私はめっぽう弱い。読書を馬鹿にされて、自分の中の1番大事な部分を踏みにじられたように感じて爆発しちゃう小椋の気持ちはよくわかる。それで絶縁を言い渡しちゃう若さゆえの無鉄砲もリアルに想像できる。さんで、その後お金がなくて苦しくても、絶縁を頑なに守り続ける強さが、彼を作家として成功させたんだろうなと。プライドが邪魔をして素直になれない父の不器用な優しさを十数年後、大人になってから知る、という展開は泣けるわ‥‥マスクに感謝。 震災の話はふーんという感じではあったけど、東京會舘の料理教室は気になるな。お金持ちのお嬢様の集まりなんだろうなーーー牛肉にフォアグラ入れてパイで包むってなんじゃい、そのまま牛肉焼いて食えよ!と思った。
全部を表示ー部を表示いいね0件
(無題)
建て替えられた建物でのお茶の会。亡き夫との金婚式。お祝いの食事と懐かしい装飾品と親切。思い出の余韻。◆岩谷時子さんを探して越路吹雪さんのところへ連れて行くという仕事。緊張するボーイと緊張する大スター。真剣勝負。慣れることをやめる虎。◆クッキングスクール。フランス料理のメニューが読める誇らしさ。大震災が起こるまで変わらずに続くはずだった日常。◆直木賞受賞者の記者会見が行われる煉瓦の壁のある部屋。親との縁を切ってまで進んだ作家への道。帰ってきました。◆會舘2度目の建て替え最後の結婚式。親子四代。忘れない美容室。◆おかえりなさい。東京會舘。直木賞作家、小椋は作者本人。行ってみたくなりました。
全部を表示ー部を表示いいね0件
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
Readeeユーザー
(無題)
建て替えられた建物でのお茶の会。亡き夫との金婚式。お祝いの食事と懐かしい装飾品と親切。思い出の余韻。◆岩谷時子さんを探して越路吹雪さんのところへ連れて行くという仕事。緊張するボーイと緊張する大スター。真剣勝負。慣れることをやめる虎。◆クッキングスクール。フランス料理のメニューが読める誇らしさ。大震災が起こるまで変わらずに続くはずだった日常。◆直木賞受賞者の記者会見が行われる煉瓦の壁のある部屋。親との縁を切ってまで進んだ作家への道。帰ってきました。◆會舘2度目の建て替え最後の結婚式。親子四代。忘れない美容室。◆おかえりなさい。東京會舘。直木賞作家、小椋は作者本人。行ってみたくなりました。
全部を表示いいね0件