表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

文春文庫

若林 正恭

2020年10月7日

文藝春秋

869円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

第3回斎藤茂太賞受賞! 選考委員の椎名誠氏に「新しい旅文学の誕生」と絶賛された名作紀行文。 飛行機の空席は残り1席ーー芸人として多忙を極める著者は、5日間の夏休み、何かに背中を押されるように一人キューバへと旅立った。クラシックカーの排ガス、革命、ヘミングウェイ、青いカリブ海……「日本と逆のシステム」の国の風景と、そこに生きる人々との交流に心ほぐされた頃、隠された旅の目的が明らかにーー落涙必至のベストセラー紀行文。特別書下ろし3編「モンゴル」「アイスランド」「コロナ後の東京」収録。解説・Creepy Nuts DJ松永 いざキューバへ! ぼくは今から5日間だけ、 灰色の街と無関係になる。 ロングセラー傑作紀行文 書下ろし新章 モンゴル/アイスランド/コロナ後の東京 俺は誓いました。 あなたのように 生々しく生きていこうと。 (Creepy Nuts DJ松永「解説」より) 【キューバ】 ruta 1 ニューヨーク ruta 2 キューバ大使館領事部 (ruta 2.5) 家庭教師 El Primer Día(1日目) ruta 3 キューバ行きの飛行機 ruta 4 トロント ruta 5 ハバナ空港からホテル・サラトガ El Segundo Día(2日目) ruta 6 サラトガの屋上 ruta 7 マルチネス ruta 8 革命博物館 ruta 9 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 ruta 10 第1ゲバラ邸宅にゲバラがいない ruta 11 10万人の聴衆はカストロのラップに乗ってサルサを踊る ruta 12 ラ・モネダ・クバーナのロブスター ruta 13 ラ・ボデギータ・デル・メディオのモヒート ruta 14 ホテル・ナシオナル・デ・クーバ ruta 15 国営のジャズバー ruta 16 ライトアップ、ガルシア・ロルカ劇場 El Tercer Día(3日目) ruta 17 市場。配給所 ruta 18 コッペリア ruta 19 キューバ闘鶏 ruta 20 正しい葉巻のくわえ方 ruta 21 おしゃれバルコニーとトタン屋根 (ruta 21.5) ホテル・サラトガのWi-Fi El Cuarto Día(4日目) ruta 22 サンタマリア・ビーチ ruta 23 7CUC ruta 24 トランスツールのバスに3人 ruta 25 音叉 ruta 26 マレコン通り regreso 東京 【モンゴル】 チンギス・ハーン国際空港 草原の満月 草原と最新機器 チンギス・ハーン騎馬像 13世紀村 草原の夫婦 デールにadidas 帰国 【アイスランド】 ケプラヴィーク国際空港 ブルーラグーン チョルトニン湖の白鳥 アイスランドの年越し花火 アイスランドの大自然 オーロラ アイスランドのサンタクロース あとがき コロナ後の東京 解説 DJ松永

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サオリ

オードリー若林の独特な目線でみた日本

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4.1 2023年09月23日

若林様の本。 日本での生きづらさはなんなのか? ことこまかな生きづらさ疑問、不安、自信のなさはどこからくるのか?を、考え抜いている。 旅の本かと思ったけど、違った。 幼少期から感じている、現在も感じるこの日本でのもやもやが何かの答えを見つけるために、社会主義のキューバ、移動生活をするモンゴル、大自然のアイスランドに旅にでた。 ついに見つけたのは、外から、今までと違う目線からみた日本の世間の強さ。出る杭は打たれる日本の、競争必須の新自由主義という矛盾。えんとつ町のプペルでも同じことが表現されていた。異端は排除される世の中すぎるから、個人を、個性を重んじるべきという考え方がこんなにも

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aya

(無題)

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3.9 2021年04月06日

海外に行くと日本のことが客観的に見える。 良い面も悪い面もありありと浮かんでくる。 今日もニュースで不倫問題が報道されてたなあ、 フィンランドでは自国語ではない英語でアニメが放送されている。 故郷ではホームレスを見たことがない、 ニューヨークはキラキラとした街角にぽつんと誰かが座っている。 オンラインで旅行も留学も行けるようになるのかもしれないが、このひとつひとつに気づくことがきっと、オフラインの価値だ。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.6 2020年11月16日

のびのび。キューバに行きたい。

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カルーアミルク選帝侯💙💛

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2024年11月29日

初めて読んだけど若林さんの文章大好きだな。 「宮古島の方が良かったかな?」って冒頭に書いておいて、でもキューバじゃなきゃ駄目なんだ、って文章の持ってき方が良い。競争社会に疲れた時、心に沁みる。キューバの生き生きした街や食べ物や人の描写が一緒に旅行している感が強くて驚く。結果の不平等と機会の不平等。グッときた。 そして最後の最後に、旅のさらに本当の目的が明かされてとても情緒を震わされた。非常に良い読書体験だった。

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三日月ロック

猿山の掟と新自由主義

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3.8 2022年10月08日

繊細だからこその独特な視点での語りが面白い。 血の通った関係と没頭。 オードリーのオールナイトニッポンはよく聞いていますが、 また若林さんが本を出したら読みたいと思います。 人の痛みや悩み、弱さに寄り添う著者ですね。

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Tojo Hiroyuki

(無題)

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3.3 2022年02月23日

ゆっくりと一緒に歩いて話し合うような紀行文。 そういう風に考えればいいなあ、思うところも多い。

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Readeeユーザー

知らなかった国のことを知るきっかけになった。

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4.7 2021年06月06日
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