発現

文春文庫

阿部 智里

2021年8月3日

文藝春秋

792円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「おかしなものが見える」憔悴しきった姿で実家に戻ってきた兄。 お兄ちゃん、あの時の母さんと同じ顔してるーーー大学生のさつきは、幼い頃に亡くした母の顔を思い出し衝撃を受けるが、心の病と信じて兄を気遣う。しかし、さつきの眼にも咲き乱れる彼岸花と少女のイメージが映りはじめた。これは本当に病なのだろうか? 昭和四十年、ある男が橋から身を投げて死んだ。男はシベリア抑留を生き延びて帰国し、幸せにくらしていたはずだったのになぜーーその橋の脇には、彼岸花が咲いていたという。 昭和と平成、二つの時代をまたいで繋がる「恐怖」の正体とは? 大ヒット160万部ファンタジー「八咫烏シリーズ」の著者が描く 戦慄のノンジャンル長編。中島京子氏との対談を収録。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(4

starstarstar
star
3.4

読みたい

8

未読

11

読書中

0

既読

31

未指定

38

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (1)

ドクショ

(無題)

starstarstarstar 4.0 2023年06月01日

 戦場の惨さと平穏な日常の対比を、現代に生きる我々の視点からも振り返る。

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください