「山椒大夫」殺人事件

長篇本格推理

Tokuma O novels

斎藤栄

1993年9月30日

徳間書店

832円(税込)

小説・エッセイ / 新書

二階堂日美子は、鎌倉の材木座の家でテレビを見ていた。ちょうどドラマが始まるところだった。タイトルは〈山椒大夫〉。森鴎外の作品として名高いもので、日美子は興味を持って観賞した。が、鴎外のストーリーとは、だいぶ違っていて、日美子の友人・草山涼子が同人誌に発表した作品に酷似していた。日美子は涼子に連絡をとると、このドラマの原作者は、二人の友人である大和田美鈴らしい。何がどうなったのか?日美子は問題の解決にむけて奔走する。だが、読者の予想もつかないような重大な事態に日美子の身が陥る。

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