目明し文吉
徳間文庫
西村望
1993年9月15日
徳間書店
598円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
犬と呼ばれる目明し稼業、もとより文吉はやくざ者だ。お上の御用に暗躍し褒美を得る一方、常に悪事を企んでいる。肚に抱えるは色と欲だ。安政五年の京。不義密通と夫殺しの罪で女が火刑に処された。刑場には女の間夫を捜す文吉の姿もあった。間夫を追い始めると、何やら反幕派浪士の臭いが。折から箒星が現れ、巷では不吉の兆とうわさされていた。戊牛の大獄の風が吹き始めていたのである。傑作時代長篇。
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