怨霊記(2(帝都擾乱篇))

書下し超伝奇巨篇

Tokuma novels

千秋寺亰介

2001年9月30日

徳間書店

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 新書

大忌部村では大頭屋敷で評議が開かれていた。武蔵野の地においた御魂代が不穏な動きをしたために、遠く関東の地へと赴いた舞と北麿。武蔵野の地に祖が封じた御魂代が騒がしくなり、甲斐、駿河、信濃へと伝わり、最後に四国においた御魂代受けに伝わったのだ。関東の地で何か異変が起きた。すでに舞と北麿は二匹の怨霊を封じ取ったが、御札に呪詛玉を忍ばせた上野寛永寺がおかしい。残された四天王と四天女も大日女の命により帝都へと向かう。一方、帝都では東京中央ステンションが建設途上であった。文明開化の大波の後も確実に変貌しつつある帝都の象徴ともいうべき中央ステンション。工事現場を一望する草叢には陸軍情報大尉の八雲優と新兵坂元三郎の姿があった。八雲は坂元に陰陽道が仕組まれた中央ステンションの秘密を明かすのだった。

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