陰陽寮(おんみょうりょう)(7(異族侵攻篇))
書き下し超伝奇巨篇
Tokuma novels
富樫倫太郎
2003年7月31日
徳間書店
1,320円(税込)
小説・エッセイ / 新書
シヴァは大地の先に魔物たちの姿を見ていた。実は“迷宮の箱”の“光の扉”が開くことにより、安倍晴明がこの世に戻ることが出来たのだが、ともに別の世界に棲んでいた無数の魔物たちが群がり出てきたのだ。刀伊の大軍をこの国に侵攻させたのもシヴァであった。刀伊の王ムカリを補佐する立場でありながら、シヴァの望んでいたのは、王子ムンクによるクーデターだった。呪われた一族来流須の秘密である不老不死を餌にして、刀伊を自分の思うように操っていたのだ。そしてムンクはいよいよ都へと迫る。一方、土御門第では大元帥の法をかけられた藤原道長が地獄門をくぐった段階だったのにもかかわらず、陰陽師・滋岳魚名に助けられ一命をとりとめたのだった。
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