矢野隆

2011年4月30日

徳間書店

1,650円(税込)

小説・エッセイ

幕末の京都。天誅と称する要人暗殺が、尊王攘夷を叫ぶ若き武士たちによって行われていた。剣の腕に覚えのある旗本の次男・水上守弥は、内偵のため江戸から派遣される。守弥の前に立ちふさがるのは、人斬り以蔵と恐れられた土佐藩の岡田以蔵。以蔵との斬戟死闘を繰り広げるなか、守弥は自分の内側に眠る「人斬り」の欲望に目ざめてしまう。このまま、自分は以蔵と同じ獣に堕ちてしまうのか。出口を見つけられずに恐れおののく守弥。一方、以蔵は守弥の大切な人たちに襲いかかる。スピード感MAXの剣戟場面は圧巻!守弥のあきらめない姿に感動。

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